カテゴリー:鯡

  • 田中福松と鰊御殿

    日付:2016年04月09日 カテゴリー:鯡

       天保5年(1834年)青森県東津軽郡に生まれた彼は17歳で渡道。傭夫として精勤し、のちに泊村場所請負人となる。彼の経営した鰊建網は最盛時18統に及び、西海岸屈指の資産家に数えられた。 粗衣に甘んじ質素を旨 […]

  • 猪俣安造と銀鱗荘(旧猪俣邸)

    日付:2015年05月17日 カテゴリー:鯡

      シケでニシンが打ち上げられたんだ‼  明治18年、新潟の宗家に生まれた彼は、同40年、祖父安之丞亡きあと事業の一切を継承する。それまでの漁業経営・海産商に加え、水田を開拓し農場経営を行うなど事業の拡大を図った。守成の […]

  • 中央水産試験場と藤村信吉

    日付:2015年05月14日 カテゴリー:鯡

    小樽水産高校の第二代・四代校長も  藤村信吉は和歌山県に生まれた。横浜税関時代、米国宣教師より音楽と英会話を学び、国際人としての素養をいち早く身につけた。明治21年札幌農学校を卒業。彼はここで水産学を学ぶ。その後道庁水産 […]

  • うずまくニシン

    日付:2015年04月25日 カテゴリー:大正5年(1916年)ころ

     (当時はニシン景気でたいへんなものだった=粒ニシンを整理する大正時代の漁師たち)司会~近江さんどうですか、当時のニシン景気で思い出を一つ。近江~ニシンはよくとれました。どこへいってもニシン景気でたいへんなもの […]

  • 旧青山別邸

    日付:2015年03月28日 カテゴリー:鯡

     安政2年(1855年)山形に生まれた彼は父留吉と共に来道、祝津に居を構える。親子二代に亘り財を成し、最盛期の大正7年、娘夫婦と共に別荘の建築を開始する。  にしん大尽(大尽・最高の贅の限りを尽くせる大金持ちの意)と呼ば […]

  • 早くから衰退を予想

    日付:2015年03月14日 カテゴリー:鯡

     次の文章は当時農商務省水産講習所の技師河合角也という人が、明治四十三年(一九一〇年)十月四日、六日の二回にわたり 道鰊漁業の前途 と題して小樽新聞に掲載されたもので、私の友人で新聞社のk氏が、私が鰊のことを研究している […]

  • 衰退の理由

    日付:2015年03月13日 カテゴリー:鯡

      二目 栗林の自然林  園内の自然林栗樹は樹齢九十年から百年百五十年位の巨木であり、目通り一尺六寸から二尺以上の老樹がある。  この栗樹地帯は積丹半島から余市、高島、小樽、朝里の各郡方面に密生した純然たる栗樹 […]

  • 旧暦の一月一日

    日付:2015年02月19日 カテゴリー:鯡

     北海道の鰊漁場に、過去何十年も前から“親風”という習慣があった。旧暦の一月一日の明け方、前浜を吹く風のことをいったもので、旧正月の元日に朝早く浜へ行き、その時吹いている風をみてその年の鰊漁を占う。ちょうど節分の豆占いと […]

  • 袋澗

    日付:2015年02月04日 カテゴリー:鯡

    によると  「小樽の袋澗は、忍路湾内に袋澗らしきものがあります。・・・忍路湾内でも風向きによっては波が高くなることもあり袋澗の必要性があったと言えます。」  『 でも、袋澗ではないだろうか?と思われるところが二か所。気に […]

  • 節分の豆 (後)

    日付:2015年02月03日 カテゴリー:鯡

     また鰊漁期中、真夜中に突然の時化に出合うことなどふつうであるが、なかには急激な気圧の変化で、今まで平穏であった海上が暗夜急に突風と共に波が大きくうねり、揚網は瞬時を争うことがある。  船頭は急きょ、揚網を命じ屋形をたた […]