念願の

2024年12月04日

11月1日

11月2日

11月3日

おはようございます この前 別れた後 釣れたですよ

11月4日 小雨の中

目指しました 自転車で

沖にはたくさんの灯が…

秋鮭漁の姿

国内屈指の鮭の産地として知られ、秋鮭の水揚げ量も日本有数を誇る標津町の由来は、アイヌ語で「鮭のいる所」と言われます

『おはようございます。今 念願の標津港に行ってきましたよ…。』

11月5日

11月6日

今日も 国後島を 釣り上げようと がんばっています

11月7日

11月8日

 

2005.9 北海道新聞社発行

060~

北海道の川で生まれ、ミネラルたっぷりの親潮が流れる北太平洋の海で大きく育ち、再び故郷の川に帰ってくる秋サケ。北海道水産現勢(道水産林務部発行)によると、二〇〇三年の水揚げは二十三万一千㌧、全国の八〇%に当たる。北海道を代表する魚であり、伝統的な料理や加工品も多い。取材で各地の漁港を訪れると、どこでも「うちの浜のサケが一番」という声を聞くほど、人々の思い入れが深い魚でもある。

 

ハサップを導入した標津での秋サケの水揚げの様子

地域ハサップ導入で標津ブランド確立

 根室管内標津町の昨年度の水揚げ高は一万三千㌧。毎年、日本で一、二を争う水揚げがあり町内にはサケ関連の加工に携わる業者も多い。漁期が始まるとサケ一色に染まるこのまちでは、二〇〇〇年から地域HACCP(Hazard Analysis Critical Control Poinnts=ハサップ)という独自の衛生管理を導入し、安全性やおいしさの面でも差別化を図っている。

 ハサップとは食品の安全性を確保するため原材料の生産から消費者に渡るまでのあらゆる工程で危害の発生を分析・予測し、それを防止するために必要な管理・監視をする方式のこと。標津ではこのシステムをより地域に密着した形にアレンジし、漁師や加工業者、運送業者ら水産業界が一体となって取り組んでいる。

 標津の漁港に着くと、まずゴミがないことに気付く。そのためカモメやカラスもほとんど見かけない。水揚げされた秋サケの魚槽にはたっぷりと氷が入れられ、鮮度を保持している。その量は一航海で三万~四万円分、一漁場にすると三百万~四百万円の氷が使われているという。

 「魚槽の温度は綿密にチェックし、二~三度に保っています。従来から鮮度保持のための温度管理はしてきたのですが、ハサップの違いはそれをきちんと記録すること。船の上で紙と鉛筆を持ち、魚槽や秋サケの温度を測って記録していく作業は、漁師にとってこれまでにない仕事でした」と標津漁協事業部市場次長の佐藤孝昭さんは言う。それも今では手馴れたもの。さらに記録をパソコンや携帯でだれでも見られるようにしている漁場もあり、トレーサビリティを意識した取り組みに発展している。

 セリや加工、運送に至るすべてに徹底した鮮度保持や衛生管理が行われ、標津ブランドが確立されてきた。「秋サケの時期には日本のトップバイヤーの大半が標津に来ます。相場で売るだけでなく単価交渉ができるようになったのは、漁師にとって何よりの喜び」と佐藤さん。

 水産業界の取り組みは標津のマチ全体に波及し、秋サケを生かしたマリンツーリズムも行われている。ハサップの現場を消費者や修学旅行生に見せ、サケ料理作りやサーモンフィッシングなど多様な体験メニューも用意した。道内各地で秋サケは捕れるが、観光業やボランティアガイドの市民も巻き込んだ標津は、まさに「サケのマチ」と言えるだろう。