中城城跡(なかぐすくじょうあと)

2024年07月01日

世界遺産 国指定史跡 日本100名城

ペリー提督も賞賛~来島したペリー探検隊一行が現地調査を行い『要塞の資材は、石灰岩であり、その石造建築は、賞賛すべきものであった。石は…非常に注意深く刻まれてつなぎ合わされているので、漆喰もセメントもなにも用いていないが、この工事の耐久性を損なうように思わなかった。』と記し、中城城跡のすばらしさをたたえている。

南の郭~霊域、南の郭にある聖地久高島への遥拝所。他にも雨乞いの御嶽など城内には、八つの拝所がある。今も拝む人が絶えない。

中城城跡には三種類の石積みがあります。中城城を含めて沖縄のグスクは本土より古い時代から石積技術が発達していました。

・野面積み(南の郭)

・布積み(豆腐積み)(一の郭)

・あいかた積み(亀甲乱れ積み)(三の郭)

古琉球時代を今に伝える中城城跡

久高島 

こちらが東シナ海では?

こちらが太平洋側では…

沖縄市?うるま市?それとも…

中城城跡は、かつて、貿易が行われていた屋宜の港から2㎞ほど離れ160mの丘陵上にあります。中城村の西北から北中城村の南側にのびていく丘陵の東崖縁を天然の要塞とし、300余もあるとされる沖縄のグスクの中でも最も遺構がよく残っていることで知られています。

正殿跡 一の郭~中城城で最も広い一の郭。後に間切番所が建てられ、廃藩置県後は中城村役場に使用されていたが、沖縄戦で焼失した。

石垣の上に立つと、西に、東シナ海

東に中城湾(太平洋)を望み、勝連半島、知念半島、さらには周囲の洋上の島々まで見渡せる眺望のすばらしいところです。

城は、連郭式の山城で、六つの郭で構成されています。

城壁は、おもに琉球石灰岩の切石で積まれており、自然の岩石と地形的条件を生かした美しい曲線で構成されています。

その築城技術の高さは、芸術的といわれ、歴史的にも高い評価を受けています。

ウフガー

北の郭にある 城郭内に水をかくほしていることが、この城の特徴でもある

三の郭は新城(ミーグスク)とも呼ばれ、石積み技法の最も進んだあいかたづみ(亀甲乱れ積み)によって築かれている

東に向かって建てられた裏門 ペリー探検隊の一行がエジプト式と評した精巧なアーチがひときわ美しい

中城城跡は、14世紀後半頃迄先中城安司(さちなかぐすくあじ)が数世代にわたり、西の郭、南の郭、一の郭、二の郭の主な部分を築き上げ、1440年に読売の座喜味グスクから移ってきた護佐丸によって、北の郭、三の郭が増築され現在みられるグスクの形が完成したようです。