ニシン漁家列伝 小樽関係抜粋 小樽内場所⑨

2017年01月31日

田中 武佐衛門 小樽区

 田中武佐衛門は福山(松前)の人。同家は家祖福山に居住して、六、七百年を数える福山の旧家といわれる。明治三年五月、小樽の将来に望みを託し、小樽に移る。当時小樽は発展の方向にあり、家業の海産物産委託販売問屋の業も年と共に繫盛し、家産を積む。

 漁場は浜益郡群別にあり年々の収穫は凡そ三千余石(その所得税額一一六円余)、小樽の好況につくすこと大なるものがあった。(出典:北海道立志編)

 昭和六年、田中武佐衛門名の漁業権は六統を数えた。

 

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