オタモイ遊園地の開発 (其一)
2015年11月30日
開発者加藤秋太郎は愛知県大府町加藤竹左エ門の長男として明治二年に生る、長ずるに及んで割調の業に携はり京阪は固より朝鮮支那方面北京天津等に遊び明治四十三年二月十七日小樽に来住し小樽の中央第一大通りに於て「蛇の目寿司」を営業し市内有数の割烹店として小樽名物の一に数えらるに至る。或日遠来の知人を案内して市内の名所を巡訪す、先づ公園より水天宮、古代文字、奥沢水源地等に至りて終る。斯して知人の曰く、もっと名所他になきやと、案内者たる主人は返答に窮し自らもその嘆を同じうせり。爾来小樽市に一つの名所として誇るに足るものを、何かの方法によって出現せん念願を抱き、常に探索工夫に余念なかりしが、隅々オタモイ地蔵尊に由来する赤岩附近の白蛇の谷と称する絶勝の地あるを知り慈に常て崇敬する弁財天を祀ると共に一大遊園地を建設すべく決心し昭和四年オタモイ沿岸の山と漁場とを合して十万坪を買収し、同年四月一日より工を起し断がい絶壁を穿って道路を開き隧道を造り、岩頭に三層楼を設け、地を均して演芸館を建て池を掘り、其他子供遊戯の設備等をなし、さらに山道を開鑿して自動車道路を設けて滋に清遊の愈々完ふきを得たり。此の総工費二十七万余円、昭和七年度に於て大体の竣工を見たり。爾来遊覧の客引も切らず今や一日数千を以て数ふ盛観を呈するに至れり。
建設物
龍宮閣 三層楼海上百五十尺の巖上に建つ、建坪二百八十坪、楼上の眺望筆舌に尽し難く、一献を汲む興趣更に尽きざるものあらん。
龍宮閣あと
龍宮閣あと
~オタモイ・幸地区の昔を中心とした 郷土誌
1982
小樽市立幸小学校創立10周年記念協賛会
小樽市立幸小学校PТA文化より
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そば会席 小笠原
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