朝里神社 下
2015年02月17日
○定山和尚ゆかりの灯明台
朝里神社にも定山和尚ゆかりのものがあります。1870年(明治3年)8月15日に、朝里で鍛冶屋を営んでいた柴田長太郎が、定山和尚作という和歌を刻んで奉納した灯明台です。鍛冶屋の長太郎は、太平山碑の発願者であり、魂入れをしたのが定山和尚なので、その縁で和歌も詠んでもらったのでしょう。長らく所在不明だったのを、新光に在住の郷土史家横川幸作氏が1974年(昭和49年)、社殿の床下で発見し活用するようになったとの事です。現在も使用されているようですが、25年経った今では、その由来は誰も知らず忘れさられたようでした。
○朝里の奴は小樽でも有名でした
定山和尚に関するものは、奴(やっこ)の舞もあります。昔の例大祭には、定山が教えたという奴がとても有名で、住吉神社の神輿も「朝里の奴が出なければ出ない」といわれていたとの事。朝里の人達の勇ましい奴姿が目に浮かぶようです。
住吉神社例大祭 奴の舞
○社殿内に残り古い武者絵
また社殿内には、古い武者絵の額が2枚掲げられていますが、年代や作者等は判っていません。以前は煤けて絵もよく見えなかったのですが、1984年(昭和59年)の社殿新築の際に洗い、色鮮やかになっています。おそらくは大漁祈願の奉納額だと思います。が、末永く保存していくためにも、由来を明らかにしたいと思います。
移転話も何度かあり代替地もあるのだそうですが、昔のままで祀られています。地域の真中で、そこに住む人達を守ってくれるのが神社としてふさわしいのではないでしょうか。小学校の隣地で、子供達の成長も、ずっと見守ってもらいたいものです。
そば会席 小笠原
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