雑用網(ぞうよあみ)
2015年01月23日
ニシンを知っている漁師はな、ニシン以外は雑用魚(ぞうよざかな)っていう誇りってもんがあるんだ。ニシンは全部が銭を生む資源でな、数の子は相場が一人歩きしたし、身欠は内地では長年人気があるし、粕は漁肥としてコメの替わりをして銭そのもんだし、脂はローソクなどに変身した。さらにサケと違うのがニシンは産卵を三回もする。それで何よりも群来の興奮は他の魚では味わえねぇのよ。だからなあ、島牧のニシン場の親方衆はニシンを追って北へ移っていったんだ。島牧には「雑用衆」(ぞうよしゅう)が残ったって皮肉があるくれえだ。かつては放流ってな案もあったけど、「放流なんか」ってな誇りが邪魔してな、この町はそいつを受け入れなんだ。
「いいと思ったものは自ら行え。それ以外は全てまねでしかない」
「しっかりすれと言われればうっかりするし、しんぼうしろと言われればびんぼうする」
~内藤 茂氏(魚獲人) 島牧村漁業協同組合幹事 北海道漁業協同組合幹事 より
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