実態調査(1992年)から その9~小樽市街 原地形
2014年11月22日
第3章 小樽の都市形成と木骨石造建設
3-1:小樽市街の発達
・・・この合併時点の人口は204,377人、世帯数は44,111であった。
小樽市街の中心部の原地形は、手首を伏せ、当方の石狩湾へ指を広げた形となっている。天狗山(532m)を中心に毛無山(南方)、赤岩(北方)などが連なる山並みから、支脈が弧状となり、北、西、南を囲む形をつくる。山すそは、幾筋もの台地に分かれ、ムヤマ岬続く手宮公園の丘陵、荒巻山の手宮丘陵、水天宮の丘、有幌の台地、平磯岬を形成する丘陵などとなっている。
水天宮の丘は、もともと孤立の丘ではなく、背後の花園地区の丘陵とつながっていた。明治13年、鉄道が開通した当初は、掘割りではなく、約170mのトンネルを設けていた。ついでに言うと、現南小樽駅の所にも約106mのトンネルがあり、現住吉地区の台地が延びていた。
170m?
106m?
各丘陵の谷間に流れる川は、中心市街部であげると勝納川、入船川、於古発川、色内川および手宮川で、いずれも小川ばかりであった。最も長い勝納川でも延長は9.85㎞にすぎない。これらの川の多くは、現在「ふた」がされて暗渠となり、上部は道路に変わってしまっている。
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