歴史的建造物の実態調査(1992年)から
2014年08月02日
昨日市立小樽図書館から借りてきました。
『小樽市の歴史的建造物
歴史的建造物の実態調査(1992年)から
1994年3月編―日本建築学会北海道支部 発行―小樽市教育委員会』
を。
1-1調査の目的と内容
小樽市には、我が国の近代建築の発達過程を知るうえで貴重な建築が数多く残っている。工部大学校造家学科(現在の東京大学建築学科の前身)第一期卒業の辰野金吾、佐立七次郎をはじめ、長野宇平次、矢橋賢吉など、中央の建築家が設計した建築があり、また、地域に根ざした住宅や商店、産業施設、宗教建築などにも優れた技術、意匠を見ることができる。
小樽市は、昭和55年度に「小樽の歴史的建造物及び景観地区調査」を実施し、歴史的建造物の実態と歴史的景観の保全に関する、基礎資料をまとめ、それを受けて条例の制定、歴史的建造物・景観地区の指定を行ってきた。
しかし、前記の調査から10年以上の月日が経過し、報告された建築の中には、取り壊されたり、改築され用途が変わったものも多くある。それ以外にも、その後の調べで小樽の建築の発達を知る価値の高いものが確認されたり、未調査のまま、その価値を見出されず、惜しまれながら、取り壊されたものもあった。歴史的遺産を生かすまちづくりを進めるためにも、改めて歴史的建造物の実態調査が望まれていた。
このような観点から、小樽市は、平成4年度に戦前期遺構の実態調査を日本建築学会北海道支部に委託し、同支部歴史意匠専門委員会において小樽市歴史的建造物実態調査委員会が組織され、調査を担当した。
調査の目的は、小樽市内全域を対象とする戦前期遺構の実態調査を行い、遺構の分布状況をとらえ、主要建築の概要をまとめ、歴史的建造物の基礎資料にすることである。主要建築の選定は、建築の歴史の上から貴重である物、また、地域の歴史的背景から重要であるものを考慮した。
調査は、外観の状況を調べる一次調査を行い、その結果から主要な建築の二次調査を実施した。二次調査は、聞き取り調査、内部調査、資料収集のほか、必要に応じて実測調査を行い、図面を作成した。これらに基づき、一棟ごとに「建築基本カード(右図)」を作成し、建築名、所在地、建築種別、創建年、沿革、設計者、施工者などを記入し、建築所見をつけ、写真を添付した。
なお、指定建造物などですでに調査、報告されている次のものは、今回の調査対象から除外した。国指定重要文化財(旧日本郵船(株)小樽支店、色内3丁目7-8、明治39年)、鉄道記念物(旧手宮機関庫、手宮1丁目3-2、明治18年)と一連の建造物、道指定有形文化財(旧田中番屋、祝津3丁目、明治30年)および小樽市指定歴史的建造物(31件)。
「508棟、探検することが可能に。問題は、気になるか‼」
そこには、
そば会席 小笠原
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