弁天閣
2015年12月09日
通称七曲りをおりつめた所に広場があり、そこに、休けい所兼、食堂の弁天閣がありました。外形は朱ぬりで唐風に建てられこれも宮作りだったようです。屋根の赤、手すりの緑、かべの白、調和のとれた美しい建てものでした。一米ほどはき出しになっていた廊下の下は数米のがけで、下をみると目まいがした程でした。遠方には積丹半島、ローソク岩が望む事ができ夏、一泳ぎしてからのここでの休けいは絶好でした。
天上には二百種類の魚の絵がはりめぐされ、たたみをしいた小あがりと、中央には食堂テーブルが置かれてありました。寝そべって、天上の魚の名を覚えるのがとても楽しみでよくつれていってもらいました。収容人数は百三十人でした。大衆向き食堂でしたので、かき氷や、そば、うどんに人々は満足していたようです。
前の広場には、演芸場があり、週に一度、タップダンスや、日舞、それに、柳屋金語楼なども来たり趣向をこらした演芸をやっていたようです。
時は流れ、屋根をふきかえ、窓を入れかえ、色を塗りかえしたが、風雪に勝つ事なく、老化が激しく危険なためこの建物も残念ながら解体されてしまいました。昭和五十三年ついこの間のことでした。
七曲りをおりつめた所
ここに弁天閣が海に迫り出して建っていたのでした
~オタモイ・幸地区のむかし より
越後屋のおとうさんのおはなし
『オタモイ遊園地は雪の為、冬は閉鎖されていました。一度春先、中に入ったことがあります。畳ははがして傷まないように二枚一組で立て、天井の絵は取り外して大事にしまっていました。テンペラ画で平沢さんが描いたそれは見事な絵でした。』
『せり出していた廊下から下が崖で怖かった記憶があります。』
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