古い写真にみる小樽の海水浴場 76
2015年07月10日
小樽は海岸沿いのマチなのでどこの海でも泳ぐことができるが、中でも蘭島、忍路、桃内、塩谷、祝津、熊碓、朝里、張碓、銭函の海水浴場は、砂浜、石浜などそれぞれ特色を持った海水浴場として親しまれている。特に蘭島は、広さがあり、砂のきれいなことでも有名で、遠くは旭川方面からも人々が訪れる、全道でも屈指の海水浴場である。また、銭函は札幌に近いこともあって大勢の人が集まる海水浴場である。
今回は、古い写真からその海水浴場を偲んでみたい。
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小樽の学校を中心とした水泳講習会は歴史が古く、1916年(大正5年)から実施されている伝統のあるものである。詳しくは小樽市史第8巻にも記されているが、実用、安全、体育の向上に大きく役立っている。
また、民間としては、小樽タカクワクラブが1926年(大正15年)に設立され、1958年(昭和33年)には法人となっている。これまた伝統のあるクラブである。
このようにして、小樽の水泳は指導者に恵まれて多くの人が育っている。
一方、レジャーとしても家族、友人グループによって海水浴場は賑わっていた。
デパートにマネキンガールが登場したのは1928年(昭和3年)である。女性用の海水着もそれと共に大きく宣伝された。
昭和初期に三越デパートが宣伝したチラシには、ユカタと共に女性用水着を大きく紹介して流行に拍車をかけたが、輸入によるアメリカ製の水着も当時の人気を呼んだものである。
1936年(昭和11年)ベルリンで開催された第11回オリンピックの水泳(200㍍平泳)で優勝した前畑秀子の競技シーンはたびたびテレビで放映されているが、その水着姿も今はなつかしい。
今年も海水浴シーズンが巡ってきたが、この夏の流行水着からも、時代表現が繁栄されることだろう。
A 1934年(昭和9年)の銭函海水浴場
~B・C 水着を含めた夏の姿に時代が偲ばれる
D 小樽港内での海水浴(大正時代)
E 塩谷海水浴場(昭和10年代)
F 蘭島海水浴場(昭和10年代)
~HISTORY PLAZA 76
小樽市史軟解 第3巻
岩坂 桂二
月刊ラブおたる 平成5年11月~7年9月号連載より
午前9時 今日のウニ漁終了
この後の作業が大変‼
小樽もいよいよ
シーズンです
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