だっこ
2015年09月06日
或る料理本を読んでいると、
V 道南松前の食、自然、農・漁業
(2)海とのかかわり
松前では、浜に近い地所の地価が最も高く、一足でも海に近い場所に家を持とうとする。漁家にとって、家と海との間の砂浜は大切な作業場であり、生活の糧を得るために換金される海産物の大切な乾燥場である。松前では米がとれず、一年間に食べる米の購入が、最も重要な事がらであり、そのためのお金は、すべて海からとれるものによって支えられている。さいわい、松前は裏山が高く、海が深いので、魚は豊富にとれ、海藻類にも恵まれている。
するめ、のり、あわび、こんぶなどが大切な海産物であり、とくに 干しあわびとするめは中国に輸出され、高い値段でとりひきされる。
また、松前のりとしての寒のりも質がよく、高く売れる。
寒のりとりは女の仕事であり、寒い時期ほど質のよいものがとれるとされ、寒風にさらされながら、波しぶきを浴び、わらじをはいた足を、冷たい海水に洗われながらの岩磯の上での仕事は、難行苦行といってもよい。この仕事がもとで、年取ってから足腰の病気に悩まされる女たちが多いという。
とったのりは丸い台の上にのせ、包丁で細かく切って樽に入れ、水を加える。日光に当てて急激に乾燥させたものは質が悪く、寒中の凍ばれた日に、風で乾燥させたもののほうが良質である。乾燥品は10枚ずつまとめて、検査を受け、一等、二等、三等と格づけしてから売りに出す。
家は通し庭(玄関から裏口まで続いた土間でふつう一間幅、中戸もある)にし、雨天の日などは竿をかけて、いつでもするめなどを乾燥できるようにしてある。するめつくりの時期は、村中、生干しいかやするめのにおいで充満する。とくに天候の悪いときには、雨いかの発酵したにおいでむせかえるほどである。
するめをのす(形を整える)のは、女たちの夜の仕事である。いかの耳を口にくわえ、横に手でひっぱってのばし、次に耳をかかとで押えていかの足をのばす。のしたするめは10枚ずつまとめ、長い足で束ねて、さらに干す。
家の前の砂浜には、10間くらいの幅で、石垣のように板を立てておく。これは、時化のときに押し寄せてくる高波を防ぐためのものである。
この地域の人々の生活は海と深くかかわりを持っており、海からとれるもので、生活のすべてがまかなわれているといってもよい。
『そして、次のページを見ていると。あれ~?』
『だっこ? ごっこ のことね。』
『だっこは年中捕れ、出盛り期は春なんだ。だっこって?』
ピン と、きた方はいますでしょうか?
今 高級魚になりつつある
煮つけにするとおいしい魚。
『だっこ』まさしくおたるのソウルソード
『いよいよ、明日だっ。』
そば会席 小笠原
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