保線のあゆみと小樽 81
2020年06月27日
謹賀新年。私が小樽市史軟解を担当してから、この新年号で81回目になる。その間いろいろな方から励ましや支援をいただき、年頭に当り厚くお礼申し上げたい。
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新しい年を迎えたが、本年四月には、5.8ヘクタールの広大な敷地を擁する「小樽交通記念館」がオープンする事は喜ばしい。本号では、」これに関係する一端と写真を紹介したい。
B 入船陸橋を渡るSL(明治末期・大正時代)
ー水天宮下の花園橋からみた鉄路(左が函館本線で右が手宮線)ー戦前ー
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1880年(明治13年)全国で3番目、本道では最初の鉄道開通はこの小樽であり、今年で116年を迎えた。また1895年(明治28年)日清戦争の勝利を記念して「大勝号」と名付けた国産第1号の機関車は、現在、手宮の北海道鉄道記念館に保管されているが、小樽にあった北海道炭礦鉄道会社手宮工場でつくられたものであり今年101年になる。
この保線の歴史的場所に交通記念館がオープンすることは意義深いものがある。
現在の北海道鉄道記念館は、1963年(昭和38年)に開設されたものであるが、本市の鉄道友の会はじめ各団体、関連機関の協力によって誕生したものである。その中でも特筆されるのは、小樽青年会議所の熱意と行動力による功績は大きなものがあったと評価したい。
1978年(昭和53年)古典列車運行準備委員会(田辺順委員長)の発足を機にJC(青年会議所)は積極的な行動を展開して今日に至っている。
更に、JCのOBが中心となりルネサンス21を結成し、ネットワーク構策の場づくりを展開している。その組織の中にフロンティア21があるが、運動方針の中に「ニュータウン間、旧手宮線に平面交差市街アクセスの整備(レールバス)というのがある。道路の信号が赤になったら停車して待つというゆっくり運転をめざしているので、実現も不可能ではないと思う。
ウェスタン陸蒸気の故郷、北海道鉄道発祥の地である小樽は、更に21世紀に向けて保線の夢を実現したいものである。
~小樽市史軟解 4
岩坂桂二
月刊ラブおたる より
HISTORY PLAZA 81
そば会席 小笠原
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