町田外也先生 頌徳碑
2015年02月20日
〇朝里村民にも慕われた人
朝里十字街を海へ下っていくと、左側に故町田外也先生頌徳碑があります。
町田外也は、1888年(明治21年)から1920年(大正9年)まで朝里小学校の校長先生をされていた人です。慈愛に満ちた人で、児童はもとより、朝里村民にも慕われていました。先生が村民に声を掛けると、魚一箱を土産にくれたというエピソードもあるほどです。
赴任してきた明治21年は、鰊の不漁で1年4ヶ月にわたって休校していた時でした。当時は村民がお金を出しあって運営していたので、しかたなかったのでしょう。赴任して村の実情を知り、教育の大切さ、村の発展を心に誓ったのではないでしょうか。
〇小学校跡地を見下ろせる高台に建設
在職中の1920年(大正9年)、台風による学校の窓枠修理のため、自ら梯子にのぼっての作業中、転落。それが原因で急性肺炎になりなくなりました。その当時の児童や村民の悲しみは、とても大きかったに違いありません。
この碑のある地には、稲荷神社があり、大正6年に現在の朝里神社に移転してから空き地になっていました。
1926年(大正15年)、同窓会一同は先生の徳望を後世に伝えるため、海岸から担ぎ上げた石で礎石を築き建立しました。赴任した当時の小学校が、ちょうど碑の下の公園になっているところですから、当時の小学校跡を見下ろすように建っているのです。
〇毎年9月中旬「恩師を偲ぶ会」を開催
敷地内のオンコ等は、外也先生の孫にあたる人の奥さんより寄贈されたものです。また、毎年9月中旬に朝里小学校同窓会として「恩師を偲ぶ会」を開催しています。同窓生の中には、前を通る時に一礼をしていく人もいるとの事ですから、約80年たった今も、故町田先生の思いは朝里新光地区に生き続けているといえるでしょう。
~歴史を訪ねて 朝里 再発見より
ここに小学校が建っていたのでしょう
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